ポスペクの主張:
”量子力学の不確定性原理から
観測するまで状態が確定しない、観測して初めて状態が確定するという事実からポスペクは未来が過去に影響する”と推量する。

その前にもっと明らかにしておかなければいけない。
その議論は量子状態が現れるような場合で、一般にはミクロな状態が多い。マクロの状態で量子性が現れるのは超電導状態のように対象がコヒーレントな場合に限られる。そのような量子状態が現れる条件と時間の向きの問題とどんな関係があるのか?それについて一言、いや、二言も述べないといけない。
彼のいう鳩の巣原理の実験は適当なのだろうか?

”私がどこで観察するかという決定はコースを通る鳩にとっては未来の出来事。”
果たしてポスペクは単にパラドックスを提示しているだけなのか?
”ポペスクによれば未来の情報が過去に行ってきたと考えるのが一番自然だという。
鳩はまだコースにいる間にポペスクが出口にいて観察することを知り ぶつかり合わない通り方をするという。

どうも明確な論理でないような気がする。
果たしてポスペの鳩の巣箱原理は合理的か?
番組で見たときもポペスクの論点がよくわからなかった。沈思黙考しないといけないか?その時はまた報告します。