イーロン・マスクが火星への移住計画を考えているというが
あたまがおかしいか、秘密の情報を隠し持っているかどちらかだ。
火星表面は放射能が強いし、行く途中での放射線被曝もありダブルパンチだ。
以下のようは記事がある:
宇宙飛行士が火星上で活動する場合、2種類の放射線被ばくを受けることとなる。一つは宇宙から飛来する低レベルの放射線となるgalactic cosmic rays (GCRs)となる。そしてもう一つはおそらくは短時間の被ばくとなる太陽が放出するsolar energetic particles (SEPs) となる。この2つの放射線は地球でも生じているが、火星においては2つの理由から地球の環境よりも激しい放射線被ばくを受けることなる。なぜならば火星は磁場がなく、また火星の大気圏は地球よりも希薄となるからだ。そのため、火星では地球のように地表に存在する生命を守ってくれるシールドは存在しないこととなる。

また火星独自の環境要因は将来の有人火星探査をより困難なものとするだろう。GCRs とSEPsの両方が相互作用をすることにより、十分に大きなエネルギーを持った場合、その副次的作用によって生じた粒子は火星の地表を貫通し、地表内で2次的な粒子を発生させることにより火星の地表でより複雑な放射性環境を生成させることになるからだ。こうした現象は通常、地球では発生しない。

Mars Science LaboratoryのRADによる火星の地表の放射線量は、GCRが平均で1日0.67ミリシーベルト(2012年8月~2013年6月)であることが判った。そして、Mars Science Laboratoryは火星へと向かう途中の宇宙を飛行中に宇宙船の内部で計測されたGCR は1日平均で1.8ミリシーベルトであることが判った。

このRADのデータから、宇宙飛行士が宇宙船のシールドに守られた中で火星宇宙飛行を行った場合の被ばく量は、既存の推進機関を装備した宇宙船で飛行した場合、往復で約0.66シーベルトとなることが判った。その後、火星の地表で500日間のミッションを遂行した場合の宇宙飛行士の合計被ばく量は1シーベルトとなるだろう。

これまでの研究成果によると、1シーベルトの放射線被ばくを受けた場合、人間の生涯の発がん確率は5%上昇することが判っている。現在のNASAの地球の低軌道上での有人ミッションを遂行した宇宙飛行士が生涯において致命的ながん発生の確率は3%となる。ディープスペースミッションにおける放射線被ばく量の明確な指針は今のところ示されていないが、2030年代にも実施されることが予定されている来るべく有人火星ミッションを控えてNational Academies Institute of Medicineでは現在、その指針作りを行っている。