生物というのはエントロピーがふえるにもかかわらずなぜ低いエントロピーの状能にとどまれるのか?


それは増えてきたエントロピーを処分することで増加を抑制しているのだという。
最初にいったのはシュレデインがーでその後、

杉田元宣博士が言い出したのだという。

杉田博士によれば

”一九五二年の『科学』という雑誌に杉田先生が書かれている文章としてこんなのがあります。

「シュレーディンガーは第六章の注で、生体が放熱することにより正エントロピト つまりプラスのエントロピー

を放出することを負エントロピー、つまりマイナスエントロピーの摂取と見ればよいと訂正した。極言すると、マイナスエントロピーを摂取するところは便所ということになります。しかし正しく言うと、摂取、排泄、放熱と外界とのすべての総決算の上で、正エントロピー、つまりプラスのエントロピーを放出しているのを逆に見ているだけのことである。」プラスのエントロピーを生物というのは放出している。それが本当のところであって、もしマイナスエントロピーを摂取するなんていうことを考えればおかしなことに、そのマイナスのエントロピーを便所で摂取することによって生物は生きているというようなことになってしまう。そんな無理な言い方をしなくてもいいわけで、食物を摂取したり排せつする。それから汗をかいたり呼吸をしたりすることで熱を放熱しているのが事実なわけですから、そういう全体を見た上でプラスのエントロピーを体外に放出しているということを言えばいいわけで、わざわざマイナスのエントロピーなどというわけのわからない概念を導入する必要ないんだということを杉田元宣先生が非常に明確にそこで述べているわけです。


この見解が正しいと無批判に受け入れてしまうのも困るが
なかなか最もな仮説に思える。