欧米で活躍されていてWMAPでの業績を認められてドイツのマックスプランク宇宙物理研究所の所長を務めている。
小松英一朗博士の業績はすなわちWMAPの業績で最近の宇宙物理で
引き合いに出される話題の多くが彼らの業績で会った。
すなわち
「WMAPのあげた業績は、一般には、宇宙年齢を決めたのが有名になっちゃったんです。でも、もしも、2つしか業績をあげちゃいけないと言われたら、ひとつは、暗黒エネルギーって本当にあると明らかにしたことだと思います。超新星の観測で見つけたって話があったんですけど、ほとんどの人は懐疑的だったんです。WMAPが出てきて、やっとみんな信用したと。そこがまず1つ重要」
この業績の後小松博士らはさらに挑戦的はテーマに取り組んでいる。
すなわち、
宇宙定数を定数とにず時間的に変化してみるという
仮説を実験的に証明するというものだ。
「インフレーションっていうのが正しそうだと、言えたのも大きいです。COBEで見た大きな角度でも、WMAPで見た小さな角度でも、背景放射のゆらぎはほぼ同じだというのが分かって、でも、あくまで『ほぼ』で、正確にはちょっと違いがあったんです。これが実は、理論が予言していたのと、よく合っていたと。ただ、これが正しいかどうかは、99%くらいの確かさなので、まだ確実とは言えないんです。僕たちの業界では99%でも、『発見』とは言わないので(注・素粒子物理の実験や宇宙物理の観測では、統計的に5σ(シグマ)、約99.9999パーセントをクリアしてはじめて『発見』と見なされる研究伝統がある。ヒッグス粒子の発見も、5σをクリアして認められた)。」
そこで、小松さんの次の仕事は、「信じられない話」であるインフレーション理論を確認することと同時に、気持ちの悪い暗黒エネルギーについて正体を追い詰める方向へと向かうわけだ。