足尾銅山の鉱毒とは

かって足尾鉱山が渡良瀬川に公害をまきちらしたことは教科書でならったが
いったい何が問題だったのかがその後の解説ではあきらかに書かれていない。
だいたいが
鉱毒ということばですませ、それではまずいというひとは硫酸ガスまたはカドミニウム
について言及している。あるいは銅の精錬での副産物の重金属とあいまいな書き方をしているのが多い。
ひとつだけこういう解説をしているのがある。
”
1892年の古在由直らによる調査結果によれば、鉱毒の主成分は銅の化合物、亜酸化鉄、硫酸。
”
ただ銅については化合物とだけありどんな化合物なのかは言っていない。
銅の化合物に有毒なものがあるのか？
緑青（塩基性炭酸銅(II)、塩基性酢酸銅Cu(OH)CH₃COO・2.5H₂O、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅CuSO₄・3Cu(OH)_2）はむかしは有毒と考えられていたがいまでは
否定されているという。