福島事故のあと100mSvに閾値はあるとして一般人は
100mSvは安全だという御用学者の説が一部に間で
まかりとおっているが(私のいた放医研が一役買っているのは残念だ。)

きょう科学の9月号を書店でみて閾値説は御用学者以外には
ほとんど認められていなくて決着はついているということを知った。

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/20145-0f83.html
にそのへんのことが詳しい。

そのご用学者でさえ100mSv以下にしなさいといっているのは
心臓カテーテル検査にたずさわっている人たちは1000mSv
でさえ安全だと言い切っている現状がある。

体制権力というものの力は真実をいとも簡単にまげる
力があることを痛感した。

一部転載:
「100mSvをめぐって繰り返される誤解を招く表現」(津田敏秀岡山大教授 『科学 2014.5』 論文より)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
 
 別添PDFファイルは、今月号(2014/5)の岩波書店月刊誌『科学』に掲載された津田敏秀岡山大学大学院教授(疫学・公衆衛生学)の「100mSvをめぐって繰り返される誤解を招く表現」と題した論文です。
 
 こともあろうに三度の核被害を経験した日本において、放射線被曝が(生涯累積で)100ミリシーベルトを下回れば、被曝者には何の健康被害も出ないかのごとき、奇妙・珍妙・乱暴で危険極まりない言説がはびこっているが、こうした言説は、疫学や科学統計に精通した学者からは「世界でも稀有な放射線影響のインチキ、ごまかし」とみなされている。昨今では、錯誤なのか意図的なのかは分からないが、「生涯100ミリシーベルト」のところが「年間100ミリシーベルト」にすり替えられて流行し始めているようで、放射線被曝の過小評価と「放射線安全神話」の蔓延は、本来なされるべき放射線防護をおろそかにしながら、近い将来の大きな悲劇に結び付いていきそうな気配である。
 
 そして、こうした放射線被曝への軽率な態度が、実は原子力ムラ・放射線ムラが支配する政府及び似非学界・似非学者の手によるものであることがはっきりしているだけに、この放射線被曝評価をめぐる(官製)「風評被害」は、本当のことを知る者にとっては許しがたい詐欺行為としか思えないのである。
 
 以下、津田敏秀岡山大学大学院教授(疫学・公衆衛生学)の論文を簡単にご紹介することで、この「100ミリシーベルト被ばく評価」のおかしさやインチキ性をクローズアップしてみたい。この論文は、一般人にも理解できる平易な表現で、ものの見事に、この(官製)「100ミリシーベルト論」のインチキをあぶり出してくれている。ただし、下記に箇条書きにするものは、氏の論文のごく一部であるので、願わくば岩波書店月刊誌『科学』を書店で求めるか、図書館等で閲覧し、その原文にあたっていただければ幸いである。
 
●岩波書店月刊誌『科学』
 http://www.iwanami.co.jp/kagaku/index.html
 http://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo201405.html