軽水炉がプルトニウム核兵器をつくる理由だときいていたが
どうもそのまんまストレートにはいかないらしい。
軽水炉のプルトニウムは核兵器には純度が低いというのだ。

晴耕雨読さんが2002年に詳しい解説をしている。
(情報源は槌田氏の2002年10月14日、盛岡での講演録からの抜粋です。)
純度が悪いプルトニウムは経年変化が大きいのだという!
これはこまったことだ。
核兵器大国が大量に作った?プルトニウム爆弾はもっているだけで
危険なのだ。
この問題はあまりしられていない。

純度の高いプルトニウムを使うことは解決法のひとつだが
(つくらないのが最もよい解決法だが)
これが高速増殖炉が最適だというのだ。
技術的にほとんど実現不能とわかった文殊や常陽に日本が
つっぱしったのは経年変化のない純度の高いプルトニウムを
作るのが目的だったのだという。

さて核兵器には中性子爆弾というものがあり保有国にとっては
魅力的な爆弾のようだ。
この中性子爆弾では核分裂(原爆)ー核融合(水爆)ー核分裂)原爆)
という3段階を踏むらしいが
生物だけを大量に殺害する中性子を大量に生産するには
数グラムのトリチウムが必要でこのトリチウムを量産するのに
(中性子爆弾を大量につくるのに)
核融合装置のITERが最適だというのだ。

iLCやポストLHCなどの巨大加速器がこのように先進兵器に
使えるということがわかれば予算もつくだろうが
いまのところそんなことはない。

(安定なミニブラックホールでもできたら事情も変わってくるだろうがそれはないだろう)