レザーアスランのイエス キリストは実在したのか
全米で話題騒然とのキャッチフレーズつきの翻訳新刊だ。
立ち読み(椅子に座っていたもだが)をしていると体が痛くなるこのごろだが
中々面白い。

紹介文は:

実際のイエスは、ローマ帝国に反抗した暴力も辞さない革命家(ゼロット)だった。しかし死後、切迫した歴史的事情から愛と平和を説いた救世主(キリスト)というイエス像に書き換えられた――イエスの実像とキリスト教誕生の核心に迫った本書は、全米で20万部超の大ベストセラーとなりました。何が史実から落とされ、何が捏造されたのか? 実際のイエスはどういう人物だったのか? 何を説いたのか? それがどう変質して世界宗教としてのキリスト教が誕生したのか? 興味をそそる謎が次々に解き明かされます。

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1-9頁からはここで立ち読みできます

アスランの冷静な筆致と詳細な論理的交渉は聖書でおいかけるのは時間がかかるだろうが
その価値はある。

ただし、新説を展開したいあまりに強引な論旨展開も散見される。
たとえば
イエスは自らをメシアだとはいっていないという
論説をたてながら、その舌の根の乾かない内から
イエスは尋問をうけたときに
メシアであるかと問われて
そうだと答えているともいっている。
なんでやねん。

だからイエスは自分を人の子だだというっているのだという
主張もなんだかなーと
思ってしまう。