近年、タンパク質の研究投資があちこちで目立つが
その理由がわからなかった。
それが物構研サイエンスフェスタ2013での黒木良太(原子力機構)の講演
世界中で整備が進む構造生物学中性子解説装置と最近の成果
をきいてはじめたわかった。

それはハリウッド映画ビジネスモデルとべきいうものである。
ハリウッドでは一本の映画をつくるのに何百億円もかける場合がある。
ヒットすればその何倍の興行収入があるからだ。
だから人気俳優は何十億のギャラも普通だし
よい脚本にはおしみなく支払う(わたしの想像だが)

黒木さんが講演のなかで
新創薬の売上げランキングを出していた。
そのトップの売上げは一つの種類の薬ヒュミラだで¥けで
年間九千億円をこえるとあった。
帰ってしらべると確かに2012年のヒュミラの売上げは
売上92億6500万ドルで約一兆円だ


ちなみにヒュミラはリューマチの薬だと言う。

なぜこのような薬とタンパク質が関係するかというと
それが抗体医薬だからだ。

抗体医薬品は、病気に関連するタンパク質(ただし血液内もしくは細胞表面に存在する必要がありますが)がわかっていれば、そのタンパク質に対する抗体を作成すればよい、という点で、非常に作りやすい方法論といえます。これは、特定のタンパク質の働きだけを抑える作用を持つ「抗体」を使うからこそ可能な方法論です。


黒木さんの戦略があらる可能性があるのなら
JPARCに何千億円も投資するのは
民間からみても充分にその価値があるということになる。
まさにハリウッド効果だ。

実際、世界では
LADI,
BioDIFF
Imagine,
PCS,
MaNDi
iBIX
などの施設の熾烈(わたしの想像)
な競争世界があるようである。

これに較べて従来の医薬品の売上げは
ランクトップ3でも年間千億円弱だ。


品目

企業名

領域

12年度

伸び率

13年度見込み

1

ディオバン(単剤)※

ノバルティス

ARB

1083.00

▲ 9.9

2

プラビックス※

サノフィ

抗血小板剤

1021.00

17.2

3

ブロプレス(単剤)

武田薬品

ARB

993.00

▲ 11.3

830.00