彼女の目がぼくの目に突き刺さる
  彼女の髪がぼくの髪ともつれ合う
  彼女の手はぼくの手と同じ形だ
  彼女の瞳はぼくの瞳と同じ色だ
  彼女の影がぼくの影と溶け合う
  石が空と溶け合うように

  彼女はいつも目を開けていて
  ぼくを眠らせてくれない
  彼女の夢が光り輝くと
  太陽は光を失う
  ぼくは笑ったり泣いたり笑ったりする
  言うこともないのにしゃべったりする

ポール・エリュアールの詩「恋する女」L'amoureuse(壺齋散人訳)

私が大学生の時に愛した詩。書店でみつけた。