福島第一原発の危険意識はどうかすると風化してしまいそうだが
カレイドスコープさんはそんなことはなく警鐘をならしつづけている。

以下一部を引用する:
【4号機使用済み燃料プールがカタストロフィーに至るプロセス】

二番目。

これが、アルバレス博士が、もっとも確率が高いと考えているものですが、クーリング・システムのパイプ(循環冷却システムの配管)が、応急的、暫定のものなんです。鉄管でなくてプラスティック製のものです。

ですから、これが、どこかで穴が空いても、ほぼ駄目だろうと。

ということは、三番目は、1号機、2号機、3号機のメルトダウンが格納容器の下に穴を開けている場合には、有名なチャイナ・シンドローム。
これが起きていない、という確証はないと。

もしそれが、地下水に到達した場合には、一気に水蒸気爆発する。

ということで、どのひとつのものが起きても、福島全体の放射能の量は、チェルノブイリ事故のときの85倍(最低値)から、170倍です。

ということは、もう日本復興は無理です。

何百年の間は、日本の全土、ならびに韓国、中国含めて、何千キロの範囲は、ほぼ無理です。

ですから、これを伝えるために、私は4月に藤村官房長官、谷垣総裁、細川(護熙)元総理、みなさんのここの荒井さとし先生、そして幹部に会って、「早急に必要なことは、国際独立評価チームを組織して、しかもその独立評価チームは、核科学者のみならず、建築工学、地震工学、この三位一体になったもので、トップ・サイエンティストで判断しなければ判断のしようがない」と言ってきました。

この国際独立評価チームを組織することが、第一歩です。

しかし、(循環冷却システムの)パイプに穴が空いても、地震が来ても、水蒸気爆発しても終わりです。

これは、脅かしでなくて「破局」です。

でも、今回、私が訪日しましたのは、この破局の問題ではないんです。