膵がんの重粒子線治療について放医研のサイト以外での
紹介をみつけた。

である。ここをクリック。
術前照射――
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術前照射――
切除手術後の予後を改善
まず、術前照射の治験から始められた。最初のプロトコール(治療実施計画)は2000年6月から2003年3月まで行われ、22人が治療を受けた。照射は16回に分けて4週間。途中で中止・休止に至る例は1例もなかった。手術による切除が前提であったが、後から転移が判明するなどして、実際に切除できたのは15人だった。
それでも局所再発はかなりの確率で抑えられたという。
「22例中、照射野からの局所再発は1例(治療1年2カ月後)のみでした。2年生存率は、手術時に肝転移・腹膜播種がない4aの症例で50パーセント。膵がん全国統計では20パーセント以下ですから、かなり良好と言えます」
副作用については、重粒子線治療に起因すると思われる術後門脈狭窄が2例で生じたが、ほかに重篤な副作用(グレード3以上)は見られなかった。この結果を受けて、2003年4月からは治療期間を半分に短縮するプロトコールが始まり、2009年2月現在で15例を数える。
「短期間で治療できることも重粒子線の大きな特徴です。現在、肝臓や肺の治療はたった1回の照射で行われます。当然、1回の線量は高くなりますから、膵がんについても安全性を確かめながら短縮化を図っていく必要があります」
おもな適応は次の通り。(1)肝臓や腹膜などに転移がない、(2)過去に膵がんの治療を受けていない、(3)介助なく身の回りのことができる、(4)80歳以下。
[重粒子線によって膵がんが消失した例]


66歳男性。膵体部がんで、重粒子線治療50.4グレイを3週間かけて12回行った。 (上)治療1年後のCT画像(下)治療半年後のPET-CT画像。1年後には腫瘍はほぼ消失した。この患者さんは、治療後3年経った今、症状もなく元気にされている