古巣のKEK(高エネルギー加速器研究機構)でひさしぶりに
ATF2(Accelerator Test Facility)の研究会が開かれる。
今日から3日間。
ATF2というのは昔、高田教授がはじめたもので
加速器の研究開発のために加速器で、さらにILC(international linear collider)
のための装置を追加した部分のことをさす。
イギリスやフランスのチームが活躍していて
ずいぶん博士論文も輩出した。
最先端技術があると学生も集め易く、学位論文を書き易いのだ。
ATF2ではILC での電子と陽電子ビームの衝突頻度をあげるために
ビームをナノのサイズ(ナノとは10億分の一のこと)に絞るという設計。
それが前人未到のむつかしさなのだ。
ナノにするにはナノの測定をしなくてはいけない。
それが研究対象になるのだ。
レーザーの干渉を利用したり、
空洞を利用したり
いろいろな提案がされてそれなりの成果がでている。
技術だけでなく、国際チームが、
確固とした予算が確立されるまえに、うまく機能するかなども
試される。
目標はILCのコア技術を確立することだが
ILCの最難関の問題は
超伝導技術のコストダウンだ。
総予算を六千億円程度にもっていくためには
超伝導空洞のコストを現在のそれの
数分の一にもっていかなければならない。
至難の技だ。
さらに困難は
アメリカが抜けた事。
そしてCERNが開発してきている
コンパクトリニアーコライダーCLICが上げ潮になっていること。
こちらは超伝導技術はつかわないのだ。
そのCERNからのひとがILCのトップになった。
CLICは常伝導技術を採用していて、しかも、超伝導空洞よりも
加速電場が高いのだ。CLICは100MeV/m をILCは38MeV/m の設定なのだ。
わたしは過去の技術の実績(たとえば新竹さんのCバンド FEL )を考えればCLICを推すかもしれない。
ATF2(Accelerator Test Facility)の研究会が開かれる。
今日から3日間。
ATF2というのは昔、高田教授がはじめたもので
加速器の研究開発のために加速器で、さらにILC(international linear collider)
のための装置を追加した部分のことをさす。
イギリスやフランスのチームが活躍していて
ずいぶん博士論文も輩出した。
最先端技術があると学生も集め易く、学位論文を書き易いのだ。
ATF2ではILC での電子と陽電子ビームの衝突頻度をあげるために
ビームをナノのサイズ(ナノとは10億分の一のこと)に絞るという設計。
それが前人未到のむつかしさなのだ。
ナノにするにはナノの測定をしなくてはいけない。
それが研究対象になるのだ。
レーザーの干渉を利用したり、
空洞を利用したり
いろいろな提案がされてそれなりの成果がでている。
技術だけでなく、国際チームが、
確固とした予算が確立されるまえに、うまく機能するかなども
試される。
目標はILCのコア技術を確立することだが
ILCの最難関の問題は
超伝導技術のコストダウンだ。
総予算を六千億円程度にもっていくためには
超伝導空洞のコストを現在のそれの
数分の一にもっていかなければならない。
至難の技だ。
さらに困難は
アメリカが抜けた事。
そしてCERNが開発してきている
コンパクトリニアーコライダーCLICが上げ潮になっていること。
こちらは超伝導技術はつかわないのだ。
そのCERNからのひとがILCのトップになった。
CLICは常伝導技術を採用していて、しかも、超伝導空洞よりも
加速電場が高いのだ。CLICは100MeV/m をILCは38MeV/m の設定なのだ。
わたしは過去の技術の実績(たとえば新竹さんのCバンド FEL )を考えればCLICを推すかもしれない。