BNCT は中性子をいかに調理するか
そして
ホウ素薬剤をいかに
高密度に一定の時間保持しつつ
しかも正常細胞に悪さをしない(副作用がない)
ような方法が開発できるかを
競って改良するかでがんの治療成績をあげるかという
おもしろい研究である。

BNCTとはとくに関係ないが
いかに沢山の中性子を輸送するかのおもしろい研究がある。
このとき中性子の温度を冷やすと壁からの反射が増やせるので
(多層膜で反射効率をふやせる)
どのように冷却するかという面白い研究もある。
京都大学の今城想平さんの修士論文をみると
過去の研究成果もわかり、面白い論文だ:
彼は二つの冷却法を紹介している。
1)ドップラー効果で中性子の波長をのばす、すなわち波長が短くなることで
冷やした事になる。
2)スーパーサーマル法
これは二つの系を利用して考えている系で
冷却を制限しているブツリの基礎原理である
Liouville の定理から逃れる方法である。
このどちらも
賢い方法で
別の分野でもつかえるかもしれない。