原発由来の人工放射能と自然由来の放射能は
同じ物理線量でも人間への影響が異なるという説が
ネットででまわっている。
調べてみると
1)大半のソースはパリ大学のパリ大学のP.サミュエル教授だ。
この教授の説を確認することはできず(エコロジー1973年というがこれは?))、みなここにいきあたる。
しかし原ソースはみつからない。
2)しかしながら、その内容はもっともなようにも思える:
自然放射能は、宇宙のかなたから地殻の底にある放射性原子から照射を受けているもので、原子
そのものは生体から遠いところにある。ところが、原子力発電所からでる人工放射能は、放射性
原子そのものであって、生体との接触を避けることは困難である。セシウム137やストロンチウ
ム90は、カリウム、カルシウムといった生体にとって不可欠な元素と科学的に近縁関係にある。
したがって、これはカリウムやカルシウムの代わりに生体組織に結合されてしまい、ガンや白血
病、遺伝子の損傷などのような有害な作用をするのである。
さらに人工放射能は、「食物連鎖」を通じて、「生物濃縮」を起こすという点でも、自然放射能
と異なる。
冷却水に出た放射性原子は、プランクトンのところで2,000倍に濃縮され、プランクトンを食べ
た魚で4万倍、魚を食べた鳥で35万倍というふうにすすむ。煙突から出たものは、昆虫の幼虫で3
5万倍、小鳥で50万倍という具合である。
だから、「生物濃縮」のプロセスに入り込むものは、いくら微量に抑えても駄目なわけで、ゼロ
にしなければならない。