『海角七号(君想う、国境の南)』を大ヒットさせた魏徳聖(ウェイ・ダーション)の最新作の
「賽德克巴莱 セデック・バレ」の二日目の公演をみてきた。
ここに予告編(クリック)が。
朝一番なのにすでに20人くらいの列が切符売り場にできていた。
この映画はnifty news によれば
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日本統治下の台湾で起きた先住民による騒乱事件「霧社事件」をテーマにした台湾映画『賽徳克巴莱(セデック・バレ)』が1日、ベネチア国際映画祭で世界初公開された。各国メディアの評価は独創性があると絶賛する声と、特殊効果を使いすぎ、殺戮シーンが多すぎるといった酷評も出ている。プロデューサーを務めた呉宇森(ジョン・ウー)氏は99.5点と高く評価している。
監督は『海角七号(君想う、国境の南)』を大ヒットさせた魏徳聖(ウェイ・ダーション)氏。7億台湾元を投じて制作した。徐若〓(ビビアン・スー/〓は王へんに宣)のほか、人気女性歌手の温嵐(ランディ・ウェン)など原住民の血統を持つ人気スターや日本人キャストの安藤政信も出演している。
中国の映画評論家は少数民族が住む山間部の美しい景色を描写していると評価しながらも、憎しみに満ちた原住民の強い精神力に光を当てすぎているのが残念だと指摘。中国メディアからは憎悪の歴史に過度に偏重しているとの声も出ている。
イタリアの有名映画サイトは独創性は十分と絶賛しながらも、特殊効果を使いすぎ、テーマが不明確になってしまっているとした。日本語とセデック語が交錯するシーンに興味を持ち、「台湾の文化は本当に面白い」と語る記者もいた。
ヴェネチアを訪問中の魏監督一行は3日に台湾に戻り、台北市総統府前で開かれるプレミア試写会に出席する。2日付聯合報が伝えた。(編集担当:藤沢氷柱)
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2時間半ちかくだが、これは前編で
霧社を統治している日本人とその家族のほとんどが
虐殺されるところで終わった。
映画は技術的にはよくできていたが、
監督のメッセージが不明だった。
内容にそって理解すれば
台湾の12に及ぶ蕃族(先住民とよぶべきだろう)
日本人の警察官らにいじめられて、部族のプライドを傷つけられた
ことへの報復がこの
事件の原因であるということになる。
だが警察官による一般市民へのこのような悪質ないじめは日本国内の同族民族内においても
日常茶飯事であったし軍隊内での上官による部下へのいじめも同様であった。
もっといえば、
共産ロシアでの共産党による、かっての金持ちや、それどころか、
密告により、おなじ階層間でも同様な
悪質ないじめがあたりまえであった。
中国の文化革命はもっとひどかったかもしれない。
今回の映画は台湾の総統をはじめ、
政治家らにも評判だったようだが、
わたしには魏監督の凡庸な思想の作品だと思われた。
また首を切り落とすシーンが多発したが
これは、日本人も戦国時代には頻繁に行われていた。
台湾の先住民族の文化習慣、踊り、歌、祖先の霊を奉る
宗教などは日本人と同様ハワイやニューギニアと
共通のものがあるのではないか。