水道水が放射性ヨウ素や放射性セシウムで汚染がはじまってきたということで
どうしたらよいかわからない不安をもつ人々が増えているようです。

放射性ヨウ素はとくに、甲状腺に蓄積しやすく、内部被曝が懸念されます。
内部被曝については、このブログでも紹介しましたように、長崎や広島でのケースのように
国は消極的な対応をしていて、国や原子力安全委員会のいうことに不安を感じることが多く
われわれのような一般人には不安が募ります。

そのためにいざというときにはヨウ素剤の錠剤をのむ準備もされていますが、
一般には医師の処方などがないと入手できないともいわれていますし、ネットで買おうとしても
すでに売り切れています。さらに、アレルギー性のひとには副作用もあるといわれています。
飲料水中の放射性ヨウ素は活性炭でふせげるという主張もありますが、まだ確定していないようです。
まだヨウ素は食塩にもふくまれているようで、買うときに注意すればよいとおもいます。
アメリカではどういうわけか、FDAが食塩にふくませる事を義務づけているし、モンゴルでは甲状腺がんが激減したという実績があるといいます
そんななかで
つい数日前にある会社は逆浸透膜でこれを除去できると実験で証明したという発表をしたところがあり
(Aさんの情報)、目の前がぱっとひらけるような朗報ですが、まだ、試験をはじめたばかりで、
自動除染機能があるとしてもフィルターの寿命がどれくらいかなど、試験を継続していくことが必要でしょう。
たとえ高価でもそれほど汚染がひどくない水道水の飲料化などで使えるのでしたら、高い価値があるとおもいます。この逆浸透膜についてはわたしもこれから調査をしたいと思います。

これらの方法とは別に、
かなりの量の水の放射性ヨウ素を低減する方法があります。
これはヤフーでyasu8su2001さんが紹介しています。
コロンブスの卵といえます。だれもが知っている事実なのに解決方法にたどりつかなかったものです。
つまり問題となっている放射性ヨウ素の物理的な半減期が約8.1日という性質をそのまま
利用するのです。
これだと大量の量の水を処理できます。
基本的には、ただほおっておくだけでいいのですから。
(殺菌処理や付随した対策は必要となりますが、本質的な問題ではありません)

1)大きな規模では水道局の浄水場です。
水道局の貯水槽を16室にわけて、順番に古い水から提供していきます。
これだけで水道局は放射性ヨウ素が1/4に低減した水を市民に供給できます。もちろん、
16室にこだわる必要はなく分割がおおければ多いほど減衰は著しくなります。古い水での雑菌は水道局は消毒ができますからこればベストの方法だとおもいます。

ただし、水にふくまれている放射性物質の崩壊をまつあいだは、放射性物質の流入をたたなければいけない。流入もとが湖沼や川の場合、それぞれの入り口に水門などをもうけなければならない。空からのフォールアウトならば、屋根をもうける必要がある。
そのような技術的な問題の細部は水処理場の担当者のかたに考えていただきたいとおもいます。


しかしながら、水道局は公共機関ですから、このような提案をして、水道局のどなたかが耳にしても、その実現には長い時間がかかることが予想されます。

この大震災で数百万にのぼる人々が物資に必要とする物資が届いていないのはおおくのひとがしっています。毛布の寸法があわないといっては返却されています。
赤十字には500億円に相当する寄付がストップしていて配られていません。送り先をきめる理事会が開かれていないからだというのです(タレントの清水くにあきさんブログ)


2)水道局の次の規模といえば、温水プールを使う事が考えられますが、これはたとえ煮沸したとしてつかったとしても、当局の責任問題が発生するので、よほどの事態にならないと実現性は低いかもしれません。

3)つぎに可能性があるのは家庭のバスタブに水をはることです。はるまえに、きれいに洗浄して、水をはります。つかうときには、煮沸消毒をしてからのむようにします。これも非常手段ですが。

4)少量の水でしたら、ビニール袋など16袋くらいに小分けにして冷凍室で凍らせます。古いものから順番に冷蔵庫内で自然解凍をすれば、雑菌の心配がなくいちばん安全です。 前提として冷蔵庫の電源が維持されている事がありますが、現時点では使える方法です。赤ちゃんや子供たちにはたりることでしょう。PETなどにつめて凍らせるときはこおりになったときに体積が増加するので、水をつめるときに少なめにいれる必要があります(9割以下)

6)最後に、逆浸透膜がコストにみあうものかどうかをみきわめてから検討するのがよいと思います。
まだ、でてきたての情報ですので、情報を注意ふかく検討する必要があります。効き目はあったものの
一週間で性能がおちて、頻繁にフィルターの交換をしないといけないというようなことがないように。
この方法ではフィルターにたまった放射性物質は逆流する水で掃除され、結局は下水にながされることになります。しかし、体内にはいる放射性ヨウ素は減少できます。