学生の頃の教育は考えさせるということは行わないから
ニュートンの法則もただ頭ごなしに押し付ける。
ニュートンは天才中の天才なので彼に文句をつける輩等はすくないだろう。
さて
学生のころはほとんどみんな、なにも考えないから、ただ、不思議な公式として覚えるのみ。
いま時間ができて、考えてみると、
ニュートンの3つの法則は奇妙なものだ。
もともとニュートンは天体の運動を記述しようとして、基本的な事実を仮定をたてようとしたに違いないのに、なんと第一法則は
直線運動と数字のゼロに相当する静止の場合についての考察だ。
もっとも簡単な自明の事柄から出発したいのはわかるが、
静止と直線運動が基本だというわけだ。
彼は外力と概念をを突然に取り上げる。
外力がない状態ならば物質は静止か直線しかないという。
ニュートンの取り上げないとは惑星の円運動(ただしくは楕円運動)なのに、それは
考えない。
第二の法則は運動方程式の最も単純な形だ。数学の技術である座標系や微積分があればその先に進めるが
この基本法則ではニュートンはそこには触れない。
こまったものだ。
第三番目の法則ではこれまた唐突に
作用反作用の法則だ。
押したら押し返され、全体から見れば、力の総和はゼロというものだ。
なぜ、第四の法則以降の考えないのか?
これで必要十分なのか、ニュートンは黙している。
いったい、直線以外の運動はどうあつかうのか?
この三大法則だけでは
まったく自明ではない。
運動量やエネルギーの保存則はこのみっつからみたら基本法則ではないと
ニュートンは考えていたのか?
保存則がこの三つの法則から自然と導かれるのは自明なのか?
ニュートンはどう考えていたのだろうか。
大部のプリンキピアをおっていかなければいけないのだろうか?
ニュートン以降の力学を学んで再構成をするのがただしいのだろうか?
天才ニュートンの思考法のフォローをするのが効果的な教育だと考えられているのだろうか。
それは無理だろう。
参考:
第1法則(慣性の法則)
物体は、力の作用を受けない限り、静止の状態、あるいは等速直線運動を続ける。
第2法則(運動法則)
運動量の変化の割合は、その物体に働く力に比例し、その力の向きに生ずる。
この式は、運動方程式と呼ばれる。
第3法則(作用・反作用の法則)
物体1が物体2に力を及ぼす場合、物体2は物体1に大きさが同じで逆方向の力を及ぼす。