材料に強い伝統をもつ東北大学が希土類をつかわないあたらしい永久磁石材料の開発に成功したという報道があった。
いろいろな記事があるが、少し詳しい記事は産総研、東北大、戸田工業の連盟の
この(クリック)だ。
また開発の背景は
”
ハイブリッドカーのモーターやエアコン用モーターなど高性能な磁石材料には、現在希少なレアアースが多く含まれています。レアアースが特定の産出国に偏在することなどにより資源リスクは年々高まっており、レアアースを全く含まない(レアアースレス)新たな代替材料が望まれています。 NEDOは、経済産業省のレアメタル確保戦略の一環として、代替材料開発を担っており、希少金属代替材料開発プロジェクトでは、2009年度から「Nd-Fe-B 系磁石を代替する新規永久磁石の研究 -鉄-窒素系化合物を活用した新規永久磁石材料の開発-」を委託事業として実施しています。
”
また産総研、東北大、戸田工業と研究所や大学の連名の発表記事であるのに
大きな数字の間違いがある。
成果の特徴としてこうある。
”また、飽和磁化値(*2)は50Kの極低温において230emu/g、室温においても221emu/gを示し、理論値(240emu/g)に迫っています。また、従来のバルク形態純鉄の飽和磁化値220emu/g (50K)および218emu/g (室温)を大きく上回ることからも、その高い含有率を認識できます。”
この記事の内容が間違っている。
220が230よりも”大きく上回っている”あるが、下回っているではないか。218も221よりも下回っているではないか?
これは単純なタイプミスなのだろうが、
成果を説明する文章での大きな間違いである。関係者はだれも目をとおしていないのか?
この新規材料にはもうひとつ大きな弱点がある。
図3には現行のボロンを含んだネオジム鉄との比較があるが
抗磁力Hcが極めて弱い。
永久磁石ではBr とHcの二つの重要なパラメターがあり、その一方が極めて弱いので
使用される場面が限定されてしまうのだ。
タイトルをみて期待していたのに、がっかりしてしまった。
でも、もう一息なのかもしれない。
まだ五合目あたりかな。
いろいろな記事があるが、少し詳しい記事は産総研、東北大、戸田工業の連盟の
この(クリック)だ。
また開発の背景は
”
ハイブリッドカーのモーターやエアコン用モーターなど高性能な磁石材料には、現在希少なレアアースが多く含まれています。レアアースが特定の産出国に偏在することなどにより資源リスクは年々高まっており、レアアースを全く含まない(レアアースレス)新たな代替材料が望まれています。 NEDOは、経済産業省のレアメタル確保戦略の一環として、代替材料開発を担っており、希少金属代替材料開発プロジェクトでは、2009年度から「Nd-Fe-B 系磁石を代替する新規永久磁石の研究 -鉄-窒素系化合物を活用した新規永久磁石材料の開発-」を委託事業として実施しています。
”
また産総研、東北大、戸田工業と研究所や大学の連名の発表記事であるのに
大きな数字の間違いがある。
成果の特徴としてこうある。
”また、飽和磁化値(*2)は50Kの極低温において230emu/g、室温においても221emu/gを示し、理論値(240emu/g)に迫っています。また、従来のバルク形態純鉄の飽和磁化値220emu/g (50K)および218emu/g (室温)を大きく上回ることからも、その高い含有率を認識できます。”
この記事の内容が間違っている。
220が230よりも”大きく上回っている”あるが、下回っているではないか。218も221よりも下回っているではないか?
これは単純なタイプミスなのだろうが、
成果を説明する文章での大きな間違いである。関係者はだれも目をとおしていないのか?
この新規材料にはもうひとつ大きな弱点がある。
図3には現行のボロンを含んだネオジム鉄との比較があるが
抗磁力Hcが極めて弱い。
永久磁石ではBr とHcの二つの重要なパラメターがあり、その一方が極めて弱いので
使用される場面が限定されてしまうのだ。
タイトルをみて期待していたのに、がっかりしてしまった。
でも、もう一息なのかもしれない。
まだ五合目あたりかな。