小林誠さんのノーベル賞受賞記念講演会がつくば国際会議場で開催された。会場はほぼ満席。
小林さんの講演に先だって、ベル実験グループのスポークスマンの講演があり、高エネルギー加速器研究機構の加速器でB中間子と反B中間子の干渉データに差があることがCP対称性のやぶれであることを示しこれが
小林・益川の6元モデルの正しい事を示すと説明した。
さて、小林さんの講演では長いイントロがあり、
最後から2枚目で、CKMマトリクスを示し、これが複素数表示になっていることが、”やぶれ”を示すと説明された。どうやって、おそらく皆がしりたがっているこのマトリックスにたどりついたかは示されなかった。
この一枚が独創を示すものであっただけに残念なことだった。式の誘導でなく、言葉でそこにたどりつく過程を示してほしかった。
講演のタイトルは”反物質はどこにいったか”であったのに、
小林さんの講演の趣旨は6元モデルはCPの破れに関係するが、
肝心の反物質問題はいまや説明できないとのまとめで、
講演の内容と
センセーショナルなタイトルは合致していなかったのは
みな不思議におもっていたことだろう。
また超弦理論にもふれてほしかった。