ついつい重粒子線にいれこみすぎてその特徴を失念してしまうことがある。
それは重粒子線は体内の深いところにあるがんに
特に効き目が高いということだ!

X線はこの点で深い場所に位置するがんを治療するためには
多方向から照射しないといけない。その弱点は正常組織への照射体積が増えてしまうことだ。

それでは陽子はどうかというと、これは軽い為に体内の組織で散乱されてしまうために
ビームの輪郭がぼけてしまうことだ。

他の治療法で有力と思われている
中性子補足療法(BNCT)はどうかというと、これは中性子が深くなるにつれて減衰してしまいという弱点がある。

重い粒子の炭素イオンはこの点で他の治療法と比べて最も
性質のよいビームといえる。