大統領までたどりつくには

原子爆弾の連鎖反応を思いついたのはロンドンで信号待ちをしていたときだという。
ハンガリーのユダヤ人のレオシラードがその人で、当時ナチスが席巻していた時だったので
シラードはナチがこのアイデアといずれ思いつき、爆弾の開発に着手するのではないかとおそれた。
連鎖反応の原材料となりうるウランはアフリカのコンゴにあり、そのコンゴは
ベルギー領であったので、彼はベルギーにその恐れを伝えるべくその方法を思案して、仲間と相談をした。
シラードはすでにアメリカに亡命していて、彼の知り合いの一人にすでに、アメリカに亡命していた
アインシュタインがいたので、アインシュタインからアメリカ大統領に進言をすることにした。
しかしながら、そのアインシュタインの手紙でさえも、大統領に届くまで何年かを必要とした。
かくもトップにたどりつくには時間がかかるものだ。