日本においてフォトンの治療が巻き返しを図りそうだ。
フォトンというのはX線のことだ。
X線は粒子線のようにブラッグピークがなく
線量分布が良くないのだが
装置が小さいことから
ビームの操作が容易で
照射する角度の自由度が大きいので
標的に選択的に高い線量を照射可能なのだ。
欠点は正常部を多く照射せざると得ない(体積で)
ことだ。
正常部を多く照射すれば当然、2次がん/再発が心配されるが
そこは治癒との兼ねあい。

このフォトンの治療装置は電子ライナックが使われる。
この分野は本来日本も得意な分野なのだが
残念、医療への応用は大きく立ち後れている。

このフォトンの装置が来年は大量に増えるらしい。

問題はこのハードウエアーをうまく使いこなして
よい臨床結果をだせるかどうかだ。

箱もの行政にならなければよいが。