
このグラフはなにを表しているかというと
一番うえのグラフは陽子線と重粒子線(カーボン)との体内の線量分布を比べたもので
3つあるのは
一番した”青”が重粒子の物理線量分布
真ん中”赤”が陽子の線量分布(物理線量分布か生物線量分布か不明だが
両者はほぼ同じ)
一番上”緑”は重粒子の生物線量分布を表している。
要は物理線量分布と生物線量分布は異なり、生物線量分布で考えるべきだということを
ドイツGSIのWeyratherさんは主張している。
と一見ことは簡単なようにみえるが
これが一筋なわではいかないことも事実だ。
というのはRBEは線量の強さ、細胞の種類、正常細胞かがん細胞かなど
のいろいろなファクターが影響し、これを考えると膨大なデータベースになり
そのデータベースがまだ十分にできていないらしいのだ。
逆にいえば、データベースがそろえば、治療結果はこれからまだどんどん
よくなっていくともいえるのだが。
最先端治療の宿命ともいえる。
真ん中のサバイバルのグラフ”青”は細胞の生存確率のグラフを表す。
腫瘍の部分が少なく、ソレ以外の正常細胞がおおくなるようにもって
いくのが理想だ。
一番下のグラフ”青”はRBEつまり生物効果で
物理線量にたいして生物細胞効果がことなるので
この効果をとりいれた治療の大切さを表している。