粒子線治療ではどこでも
遅いビーム取り出しによる治療を行っている。
”遅い”という意味はビームが円形加速器を周回する時間にくらべて
遅いという意味で時間でいうと3秒前後になる。

日本で最初の陽子線治療は
高エネルギー物理学研究所(現在、高エネルギー加速器研究機構)
での“早い繰り返し”のシンクロトロンで500MeVのブースターシンクロトロンであった。
これは加速器そのものが20Hz(毎秒20回)であったので
ビームを取り出すのも早い取り出しであった。

つまり最初は早い取り出しで陽子線治療をおこなっていたのだ。

なぜ遅い取り出し方のほうがその後このまれるようになったか?

おそらく、呼吸同期照射が技術的にやりやすいからではないだろーか?

BNLらの陽子線治療装置や FFAG という装置などでは
早い取り出しも提案されていることを
付け加えておこー。