特許っていろんな側面がある。

まず第一は会社員の場合には他社から自社をまもるための防衛的特許。
なので、これは質は問わず、数を重視する。

次に、関係者にとってはあたりまえだが、その分野ではまだあまり知られていないアイデアが
特許としてみとめられたりする。
たとえば、加速器から複数の部屋にビームをわけて複数の治療室をつくるというのは特許として
認められている。ロマリンダ粒子線施設の運転会社Optivus社のものだ。
これがまともに適用されてしまうとほとんどの粒子線施設はほとんどがひっかかってしまう。
本気でOptivus社が訴訟をおこしてひとつでも勝訴したら、みんな青くなるのではないか?

また、研究所などで開発された技術を企業が研究者を無視してかなり強引に自社の特許にしてしまう
場合がけっこうある。
H社の遅いビームの取り出しであるRF knock outに関連したものだ。
これなどはつぎつぎに改良していくうちに、だんだん説得力がついてしまってくるから
不思議なものだ。

治療関係ではないが
とんでも科学に類したもので
最初に特許が認められると、その上にどんどんと
インチキ特許がのっかっていくこともおおい。

こんな特許は審査官の能力をおとしめてしまう。

こんなんをみていると
特許の見直しをあとからおこなうということも必要だ。