多くの悪性腫瘍はFDG(糖代謝をみられる)という標識薬剤で画像がとれるが
脳、心臓、尿路系、筋、消化管などには正常な細胞でも集積してしまうので
これらががんになった場合は(心臓はがんにならないが)、腫瘍の画像化がむつかしい。

その代わりにつかわれるのは
11Cーメチオニン(アミノ酸代謝をみられる)という
標識薬剤だ。
メチオニンは
肝臓、膵臓、線組織、粘膜などの
画像化に適している。

つまり、いまのところ標識薬剤でのPETは
万能ではないことに注視しよう。


イメージのサイズがおおきいので
放医研 吉川氏による画像の比較をごらんくささい。
antm_news02.pdf
医用原子力だより第2号