重粒子線は
高いqolが特徴だが
それでも
最適治療を手探の部分もある。
これらを含めた
現在までの
重粒子線の有害反応はどれくらいだろうか?
http://www.nirs.go.jp/report/nirs_news/200111/hik1p.htm
に炭素線治療における有害反応のまとめ
が報告されている。
ここで3ヶ月以内と以降の早期反応と遅発性反応の二種類にわけ、さらに
遅発性反応は
0: 無症状
I: 生活に支障のない程度
II: ときに入院治療が必要
III: 部位によっては外科的処置が必要
IV: 生命を脅かすほどの副作用
V: 治療に関連した死亡
に分類されている。(早期反応の有害スコアーについては記述してない)

観察部位は
皮膚、口腔粘膜、肺、消化管(上部、下部)、尿道だ。
皮膚(1000人弱)については結果は無症状+生活に支障のない程度は
それぞれ早期および遅発性有害反応は75%、96%と有害反応は少ない。
”ときに入院治療が必要”はそれぞれ21%、3%。

口腔粘膜についてはそれぞれII,III があわせて66/49、6/149で早期反応は半分弱。

肺はほとんど問題なし。

消化管は早期は少ないが、遅発性がIII が上部が2/152、下部が4/291。
 ただし、IV が8/291の例が見られた。

尿道については前立腺の治療時と思われるが、遅発性反応でIII が6/216であった。
 この数値が他の療法と比べてどうかしりたいものだ。