PETの新薬剤といっても
猫や犬の薬のことだはなく、
Positron Emission Tomographyという
脳やがんの画像診断装置のことです。
がんの診断で一番おおく使われている放射性薬剤は
FDG というフッ素を含んだグリコース系のものです。
これは代謝が盛んなガン細胞に集積するのですが、
頭や尿道、膀胱の付近にも代謝してしまうので
その辺のがんはみえなくなってしまいます。
そこでいろいろな薬が開発されようとしているのですが
福井大学やワシントン大学で
銅のアイソトープをつかった
放射性薬剤が注目を集めています。
そのひとつが
Cu-ATSM
(Cu(II)-diacetyl-bis(N(4)-methylthiosemicarbazone)
です。
これは
X線や陽子線の効きにくい
低酸素腫瘍(肝がんなど)
に集積しますので
重粒子線治療装置には
もってこいのようです。