ゲノムの発見を利用したオーダーメード治療といわれた
治療法はさいきんいたるところで喧伝されていて、いっこうに
実用にならないので、
予算獲得のためのアドバルーンだろうと思っていた。
放射線や粒子線(陽子線)のばあい、
患者による放射線感受性の違いがあるので
このことを考慮した治療法をオーダーメード治療と呼んでいる。
このことを考慮したとは
患者によって放射線抵抗性が弱い場合はそのままX線や陽子線に
強う場合に炭素線や免疫療法に振り向けるという
考え方が根底にあるらしい。
陽子と炭素イオンの棲み分けのつもりなのだろうか。
さて、千葉大/放医研チームは以下のような
論文を発表した。
”Enhancement of SPHK1 in vitro by carbon ion irradiation in oral squamous cell carcinoma”
一般人にはわかりにくい題名だ。
個々の単語は:
1)SPHK1 はSphingosine Kinase 1 は、スフィンゴシンは細胞の生存、増殖に対して抑制的に働き、
スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)は細胞の生存、増殖を支持する方向に働くというように
細胞分裂に関連した” キナーゼ”だ。
その
2)” キナーゼ”とは酵素の一種で
”ATPなどの高エネルギーリン酸結合を有する分子からリン酸基を基質あるいは
ターゲット分子に転移する(リン酸化する)酵素”で英語流にカイネイスともよぶ。
キナーゼは基質分子に対して「活性化」あるいは”エネルギーを与える”(キナーゼの名称もこの意味による)
という意味合いがある。
3)基質 (きしつ)とはsubstrateが原義で酵素によって化学反応を触媒される物質
4)リン酸化とは分子の一部がリンで置き換えられる事で、このことにより
タンパク質の活性、非活性がコントロールされている。
4)in vitro とはラテン語で試験官のなかで といった意味で、生体の中での
in vivo と対の語になっている。
5)”oral squamous cell carcinom”とは口腔扁平上皮癌の元の語。
この論文の肥後らの発見とは炭素ビームを口腔扁平上皮癌に照射するとこの腫瘍に
特徴的な遺伝子のSPHK1 の表現型が特徴的に変化するがX線ではその変化がすくないと
いうことがわかり、X線と炭素線のことなる放射線による違いを遺伝子のレベルでみつけたと
いうことだ。
この発見は非常に重要なものであることはLBL のE.Blakery が博士によって指摘された。
治療法はさいきんいたるところで喧伝されていて、いっこうに
実用にならないので、
予算獲得のためのアドバルーンだろうと思っていた。
放射線や粒子線(陽子線)のばあい、
患者による放射線感受性の違いがあるので
このことを考慮した治療法をオーダーメード治療と呼んでいる。
このことを考慮したとは
患者によって放射線抵抗性が弱い場合はそのままX線や陽子線に
強う場合に炭素線や免疫療法に振り向けるという
考え方が根底にあるらしい。
陽子と炭素イオンの棲み分けのつもりなのだろうか。
さて、千葉大/放医研チームは以下のような
論文を発表した。
”Enhancement of SPHK1 in vitro by carbon ion irradiation in oral squamous cell carcinoma”
一般人にはわかりにくい題名だ。
個々の単語は:
1)SPHK1 はSphingosine Kinase 1 は、スフィンゴシンは細胞の生存、増殖に対して抑制的に働き、
スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)は細胞の生存、増殖を支持する方向に働くというように
細胞分裂に関連した” キナーゼ”だ。
その
2)” キナーゼ”とは酵素の一種で
”ATPなどの高エネルギーリン酸結合を有する分子からリン酸基を基質あるいは
ターゲット分子に転移する(リン酸化する)酵素”で英語流にカイネイスともよぶ。
キナーゼは基質分子に対して「活性化」あるいは”エネルギーを与える”(キナーゼの名称もこの意味による)
という意味合いがある。
3)基質 (きしつ)とはsubstrateが原義で酵素によって化学反応を触媒される物質
4)リン酸化とは分子の一部がリンで置き換えられる事で、このことにより
タンパク質の活性、非活性がコントロールされている。
4)in vitro とはラテン語で試験官のなかで といった意味で、生体の中での
in vivo と対の語になっている。
5)”oral squamous cell carcinom”とは口腔扁平上皮癌の元の語。
この論文の肥後らの発見とは炭素ビームを口腔扁平上皮癌に照射するとこの腫瘍に
特徴的な遺伝子のSPHK1 の表現型が特徴的に変化するがX線ではその変化がすくないと
いうことがわかり、X線と炭素線のことなる放射線による違いを遺伝子のレベルでみつけたと
いうことだ。
この発見は非常に重要なものであることはLBL のE.Blakery が博士によって指摘された。