いま人気の重粒子(日本、ドイツ以外では軽粒子とよぶが)の炭素イオンは
深部線量分布、RBE(生物効果比), OER(酸素増感効果)のいずれも陽子より
よいのがおおきな理由だが、
では本当に重粒子では炭素だけがよいかというと
別の意見もあるようだ。

重粒子線治療では LBL(ローレンスバークレー研究所)が草分けだが
そこのエレノア ブレイクリー博士の意見では:
p C Ne Si Ar
深部線量分布 +++ +++ +++ ++ +
RBE(生物効果比) no ++ ++ +++ +++
OER(酸素増感効果) no + ++ +++ +++

で で合計点は Ne や Siのほうが上にもみえる。

Ne などは副作用があるのでよくないと口コミできいていたが、
必ずしも、研究者のあいだで合意がえられているわけでもないようだ。

自分で考えて確認するまでは
ひとのいうことを鵜呑みにしてはいけない。
ということか。