TrackingPET1 TrackingPET2

人間の内蔵は常に動きまた変形もしているので
40分も画像を連続して撮っていたら、画像はぼけてしまう。
画像がぼけたら、診断そのものも難しくなるし、
肝心の照射の精度も落ちてしまう。
この問題は世界中での最先端の問題であるが
先がけてこれに対処したグループが日本にいる。
国立循環器病センター研究所のH. Iidaらだ。


”2002年に世界に先駆けて頭部用PETに体動補正システムを
組み込むことに成功した。このシステムは6次元の体動情報を
光学的な移動追尾ユニットで検出し、そのデータによって
同時計数の情報を事象ごとに幾何学的に補正するものである”

写真の脳の中央の画像が動いているままを画像化したもので
これに動体の動きの処理をしたものが
一番右でそれなりの画像の質の向上がみられる。
最新のMRI やCTと比べるとだいぶ質はおちるが
その替わり、分子イメージングを実現している。
(機能を画像化)