PET の性能でいちばん目立つものは解像度だ。

解像度のよいものはしっかりこれを宣伝している。

がんを見つけるときにはこの解像度がひとつの目安になる。
解像度がわるければがんをみのがしてしまう。

この解像度はどこまでよくなるか?
何が解像度をきめているか?

いろいろな要素があるが根本的な原因は
検出器などの大き伊佐などの工学的なものではなく
物理的の原理的なところにある。

その1)陽電子を放出する核種できまる。
放射性核種 最大エネルギー(MeV) 最大飛程(mm) 平均飛程(mm)
11C 0.961 3.9 1.1
13N 1.190 5.1 1.5
15O 1.723 8.0 2.5
16F 0.635 2.4 0.6

この中ではフッ素の飛程がいちばん短くもっとも解像度が良さそうだ。
これと比べて炭素のメチオニンは2倍ほど悪い。
FDG が見えないところをメチオニンがみえるのだから仕方がないか。

その2)電子と陽電子が対になって消滅するときに電子のほうが回転
しているものだからどの位置で消滅したかによって角度にまらつきがでる。
その大きさは0.5度程度180度とおもっていた直線からずれる。
このため位置がよくわからなくなってしまう。
だから大きなPETほど解像度は不利、逆に小動物用の小さなPETは有利。
小さなPETで解像度がよいとかいっても簡単にそれがすごいのか
そうでないのか考えてみよう。