敵を描いてみる-carcinoma とsarcoma-

重粒子がたたくべき敵はさまざまな顔つきをしている。
写真もいいが
絵にしてみるとより分かりやすい場合もある。

濃い茶色ががん細胞のあつまり。
ここにはcarcinomaとsarcoma と二種類のがん細胞が描かれている。

辞書ではcarcinomaは上皮細胞由来の悪性腫瘍 で、いわゆる癌(がん, cancer)の大半を占める。

ちなみに非上皮性組織由来の悪性腫瘍はsarcoma 肉腫 と呼ばれ、
厳密には（漢字の）癌＝癌腫とは異なるが、（平仮名の）がんには含まれる。
この絵ではその違いは
表面のおおきな癌と内面のがんとして描かれているのだろうか。
sarcoma の定義は
肉腫(にくしゅ)とは、骨 、軟骨 、脂肪 、筋肉 、血管 等と言った
非上皮性細胞由来の結合組織 細胞に発生するがんである。
なので納得できる。

また転移がん細胞（metasitatic cell) はちいさくなって血管のなかにいるのがみえる。