
細胞にも分裂(M)と合成)S)そしてその間(G1,G2)の4種類の時期にわけれる。
M はMitosis, Sは Synthesis、GはGap
の略。
放射線を細胞に照射してもこのどの時期かによって
効き目が異なる。
その効き目は
次の図をみるとわかる。

放射線の量にたいしてどの時期の細胞の
生存率をプロット(グフフ)にしたのが上の図だ。
線量によって大きさが大幅にちがうので
縦軸は対数目盛りになっている。
M期すなわち分裂期とその直前のG2期には放射線に弱いことがわかる。
逆にS期、合成期では放射線に強い。
M期とS期後期(Late S)の違いは約2.5倍。
また放射線線量にたいする依存はS期はさいしょは踏ん張っていて踏ん張りきれなく
なるとダメージを受け始める。
細胞はこの時期の位相がばらばらなので、同じ量の放射線をあてても
死ぬ細胞と回復してしまう細胞があるのだ。
このことが
分割照射の必要な理由のひとつだ。
これはγ線、X線、陽子線にあてはまり
重粒子線にはあてはまらない。