3つのES細胞,関連法案が議会に今週火曜日に提出される:
ステムセルとは

幹細胞:血液幹細胞, 皮膚の幹細胞など未分化ではあるが, 将来分化する方向は決まっている細胞.

ここで
ステムセルの復習をしておこう。
1)そのなかでもいちばん重要なEmbryonic stemとは。
ES細胞, 胚(はい)性幹細胞:哺(ほ)乳類の初期発生で生じる内部細胞塊から培養系に移した細胞;多分化能を保持しているためクローン動物, 遺伝子導入動物, 人工臓器作製にも応用されつつある.

2)普通の細胞は分裂の回数が決まっている。
ES細胞はこれがない。生体外にて、理論上すべての組織分化 する全能性 を保ちつつほぼ無限に増殖 させる事ができる。がん細胞のようだ。これが実はおおいに関係があるようだ。

3)幹細胞から自在に身体の各部位を作り出せるようになれば、臓器移植医療の可能性が大幅に広がる。

4)それでES細胞,をもとに健康な臓器を再生してこれを病気の臓器とおきかえれれば、治療が可能となる。韓国などでそういうことができたといわれたが、虚偽の発表であることがわかった。他で再現できなかったのである。
ここのところが科学のいいところで、再現できないものは認められない。

5)この研究に反対が多い。とくにキリスト教からの反対が強い。
それはこの細胞が 胚細胞つまり人間の生命と直結していて、神の領域に科学の名目で人の手gaあいるからだ。
ブッシュ大統領はビリー グラハム系の“生まれ変わったクリスチャン(成人してからみずからの意思でイエスキリストを個人的救い主としてうけいれたクリスチャンのこと)”だから反対する。

6)法案の内容は”よくわからないが”ES細胞の研究にさらに強い足かせをはかせるといういままでのブッシュ路線の延長上にあるという。

7)それでは研究者はどうしたらいいか?
それが以下のようなステムセル研究の代案というものが提出されている。

White Paper: Alternative Sources of Pluripotent Stem CellsThe President's Council on Bioethics Washington, D.C., May 2005

http://bioethics.gov/reports/white_paper/index.html

マウスESstemcell
(写真の緑の部分がステムセル)

さてどんな提案でしょう???

付記:
7月20日のテレビのニュースではブッシュが予想通り拒否権を行使したとあった。エドワードケネデイらは賛成していたっけ。
法案そのものは
す ステムセルの研究にアメリカが
おくれをとらないよう研究一般の促進に資金をだしやすいようにするものだったらしい。