gantry
陽子線を照射するときは、回転ガントリーという100トン以上もある
重い装置を患者の体軸のまわりに1mm以内の回転中心精度で回します。
この写真の左端にひとがたっているのが小さくみえるでしょ?
手前には回転つるリングがみえ、奥にはもっと大きなリングらしきものの
一部がみえます。また二本の梯子上のものが上に伸びています。
この先(裏)に次回に紹介するノズルという装置があり、ここから、テーブルに横に
なっている患者に陽子線を照射するのです。
いわばこの写真は治療照射室の裏側の部屋をみているのです。
この写真だけでは分かりにくいので

一般的な回転ガントリーの断面図を下に示します。
gantry1
左側のイメージは回転軸を含む断面で左から陽子線がはいり上に曲げられまた
下に戻されてこの絵では上から下にビームがでます。
右側のイメージはこれに垂直の方向から見たイメージ。

ガントリーということばはいろいろな場面で使われるようで
以下のような意味があるそうです:

1 《鉄道》信号橋.
2 ガントリー:2つの門形塔を結ぶ骨組み構造.
3 《宇宙》ガントリー(gantry scaffold):大型ロケット打ち上げ用作業塔[架台].
4 たるを支え枠


3 《宇宙》ガントリー(gantry scaffold)はロケット立てで下のイメージのようです。
このほかにもいろいろなものがあります。
 google image で gantry で検索してみてください。

gantry2