EnergySelection

サイクロトロンからでるエネルギーは普通は一定できまっています。
なぜかというとサイクロトロンの磁石は直流で変化しません。
磁場とエネルギーは一対一に対応していますからでてくるエネルギーは一定なのです。
出てくる場所を変えれば、粒子の軌道が変わるので、エネルギーはをかえることもできるのですが
面倒くさいからあまりそんなことをしません。
ふつうはでてくる場所は可能な限り外側にします。
この軌道と磁場の強さで最高エネルギーが決まるのです。
エネルギーをあげようと思えば、どんどん、電磁石のサイズをおおきくしないと
いけないので、サイズも大きくなりますが、それよりも
重すぎて、途中でへこたれてしまいます。
そこで発明されたのがシンクロトロンで、磁場を交流にしてやるのです。
そうすると直径が大きくなるのはかわらないのですが、
サイクロトロンのように螺旋軌道ではなく、
同じ軌道で加速できるので
内側がくりぬけて全体の重量が軽くなるんです。
おわかりいただけたでしょうか?

さてサイクロトロンかででてきたビームのエネルギは腫瘍の深さに合わせなければ行けません。
それには物質を通して、エネルギを下げてやるのです。
エネルギーを下げるので
エナジー デグレーダーといいます。

この写真の赤線のところにビームがとおると思ってください。
(私の想像です)
その途中に三角形上の物質があるでしょ。
これらをだしいれして、その組みあわせで
エネルギーを変えてやります。

賢いと言えば賢いですが。
ひとそれぞれの考えがありますね。