kraft

クラフトはドイツの重イオン治療の重戦車だ。
昔は髪の毛はふさふさだったそうだが、あるときから剃ったそうだ。
そのためか、顔がやわらかくなりおちゃめになり、人気者だ。
彼がいなかったらヨーロッパの重イオンはここまでうまくいかなかっただろう。
彼らはLB Lや放医研の太いビームで照射することはせず、
細いビームで精度よく照射する方法を考えた。
これをスポットスキャニングと呼ぶ。
また治療重粒子から生成される2次ビームから生成される陽電子による
PET画像をつくり、治療と診断の両方ができることを最初に示した。
また生物学的は効果についても
最先端の研究を進めている。
GSI(重イオン研究所) はハイデルグベルグ大学医学部と共同で臨床試験を
おこない頭頸部の腫瘍ですばらしい成果をあげ、ハイデルグベルグ大学の
重イオン治療施設のスタートに結びついた。
その牽引役がクラフトさんだ。

ノーベル医学賞を重粒子線治療装置で与えるとしたら、
平尾泰男、G.Kraftはかならずはいるだろう。