中国もロシアもアメリカも中東も
みな 金がすべてのようだ。

中国の拝金主義は自明だが、アメリカも結局は軍事力と戦争をとおして、富の集中をはかっていて、
直接、利益を生まない科学技術の分野はどんどん後退してきた。
SSCの中途撤退がその象徴で、もはや、物理はヨーロッパに向かっている。
現在、世界最高エネルギーで実験している Fermilab は3年後に閉鎖することがほぼ確定した。BNL の重イオン加速器も予算がなく、実験もできない。かってのローマ帝国 SLAC も息絶え絶えだ。

妻のみつけてきてくれた、4月30日のニューヨークタイムズによると、
やっと、危機感をいだいた国立科学アカデミーは来年からの5年間に5億ドル(550億円)を 
ILC (Inernational Linear Collider) をアメリカ国内に誘致するための基金として認めるように
落ち目のブッシュに勧告したという。
( 沖縄の米軍基地の移転費をすこしだけもってくるだけでいいのに)

 ILCはいまの SLAC の大きさの15倍の長さで、建設候補地は Femilab という。
イリノイ州には有力政治家もいて、また、重粒子治療施設の設置の動きもあり、これから見逃せない地域だ。