
初めてわたしのブロッグでグラフが登場しました。
これはなかなかおもしろいグラフで、セルサイクル(細胞周期)、LET、(αD+βD2)モデルらの概念と関係があります。
ちょっとむつかしいですが
キーワードを理解すると粒子線治療の特徴をより理解しやすくなります。
まずセルサイクルは細胞分裂のどの時期に放射線にあたるかによって影響がちがうことに関連しています。わたしはこれは放医研の以前の所長のどなたかの発見かとおもっていましたら、”Bergonie-Tribondeauの則(哺乳動物細胞の放射線感受性の違いを説明する一般則)”のほうが優先権があるような気がしてきました。(素人なのでよくわかりません。どなたかご存知でしたらおしえてください。)。LETはさきに説明したように粒子線があるスケールにどれだけ細胞とうにエネルギーを与えるかの目安。(αD+βD2)モデルはちょっとみみなれませんが、生存率が線量の2次曲線であらわせるという数学的モデルです。”図中で低LET放射線照射時の線量-生存率曲線は、図中のBに対応し、高LET放射線照射ではAに対応する。”というのですが、生存率はX線や陽子線の低LET放射線は1次の項に、中性子線や炭素線は二次の項に対応しているというモデルです。
参考文献
細胞周期:増殖の盛んな骨髄、腸上皮、がん組織などの細胞は細胞分裂が繰返されている。細胞は分裂直後から一定の過程を経て次の分裂に至る。この過程を細胞周期という。分裂が進行中の時期をM期、その間の静止期をS期というが、その間に移行期Gがあり、一周期の過程は、G1期→S期→G2期→M期→G1期のサイクルを繰返す。それぞれの期の経過時間は、細胞の種類、生理的条件などによって異なるが、細胞培養による実験では、S期が8時間前後、G2期が2時間前後、M期が1時間前後を示す場合が多い。G1期は長短さまざまである。生理的条件によってもっとも継続時間の変動を受け易いのはG1期である。
http://sta-atm.jst.go.jp:8080/09020207_1.html