反陽子のビジネス化を着手したのはFermilabからスピンアウトしたDr.G.Jackson. Fermilabはアメリカの研究所で現行では世界最大級の陽子加速器を運転し、幻のヒッグズ粒子の探索実験を行っているところ。反陽子を生成できるところは現状ではFermilabあるいはCERNしかない。FermilabはCERNよりも250倍おおく反陽子を生成可能という。(反陽子をつくるときのエネルギーの違いだろう)
JacksonはFermilabの実験の合間をぬって、反陽子を購入したときの、価格の交渉も行っている、さすがはアメリカ人だ。最初は全供給量の1%の購入から初めて10%まで増やし、それ以上の需要ができあら、商用の反陽子専用加速器をつくるという構想をたてている。(EPAC2002加速器会議論文)
彼らの推定によると、反陽子の供給量は4.5x10^(14)/年でこれを民間企業に販売したばあいの値段は30億円強という。
PET 用に反陽子をつかった場合、患者ひとりあたり、10^(10)個の反陽子が必要という。従ってひとりあたりの
価格は30億円/45000人=7万円/人である。これは日本国内でのFDGの一人あたりの価格とほぼ同等である。FDGよりも反陽子のほうが寿命が長いとこだけ、有利に働く利点があるかもしれない。
翻って、日本では、JPARC という陽子の大強度加速器の建設が進行中である。また つい先日シャットダウンしたKEKの陽子加速器に反陽子蓄積リングを追加できれば、リサイクル装置としての価値が高まるかもしれない。
JacksonはFermilabの実験の合間をぬって、反陽子を購入したときの、価格の交渉も行っている、さすがはアメリカ人だ。最初は全供給量の1%の購入から初めて10%まで増やし、それ以上の需要ができあら、商用の反陽子専用加速器をつくるという構想をたてている。(EPAC2002加速器会議論文)
彼らの推定によると、反陽子の供給量は4.5x10^(14)/年でこれを民間企業に販売したばあいの値段は30億円強という。
PET 用に反陽子をつかった場合、患者ひとりあたり、10^(10)個の反陽子が必要という。従ってひとりあたりの
価格は30億円/45000人=7万円/人である。これは日本国内でのFDGの一人あたりの価格とほぼ同等である。FDGよりも反陽子のほうが寿命が長いとこだけ、有利に働く利点があるかもしれない。
翻って、日本では、JPARC という陽子の大強度加速器の建設が進行中である。また つい先日シャットダウンしたKEKの陽子加速器に反陽子蓄積リングを追加できれば、リサイクル装置としての価値が高まるかもしれない。