二人の粒子線放射線医になぜ、放射線で、がん患者の痛みが消えるかおしえていただいた。
CT画像をみながら、様々な例で、腫瘍の縮小している例をみせてもらって、痛みがなくたっているのは、腫瘍小さくなったことで、神経への圧迫が減ったのが理由だという。この腫瘍の大きさが減少するまではがんの種類によってことなり2週間で減少する場合もあるが1ヶ月以上の場合もある。
腎臓での例も示してくれたが、このケースでは、腫瘍が小さくなったのではないが、痛みはきえたというので、神経圧迫だけが原因ではないかもしれないという。痛みの理由と除痛はひととおりではなく、一筋縄ではいかなそうだ。陽子線治療センターの所長の話では、神経は太い部分が細い繊維でつながっていて、この細い部分が、切られると、痛みがなくなるケースがあるのだそうだ。一方で神経をきれば障害ものこる可能性もある。
腫瘍の縮小に重粒子線が効果的であるのなら、痛みとくに末期がんの痛みをとるのに有効であろう。
モルヒネによる除痛は短時間、粒子線は長時間という特徴を併用していくのがいいのだろうか。