国内の6カ所の粒子線治療センターの治療費は以下のようです(万円)。

放医研(炭素イオン)            314
国立がんセンター(陽子)      288.3
兵庫県 (陽子/炭素イオン)  288.3
静岡(陽子)                       240-280
筑波大学(陽子)                 無料
若狭湾(陽子)                    無料

正常部への障害のもっともすくないといわれているのは炭素イオンです。兵庫県は陽子線と炭素イオンの療法の治療が可能ですが、エネルギーが低いので、深いところの前立腺などの腫瘍は炭素イオンではおこなっていないようです。兵庫県では運転経費などの安価な陽子線の治療を優先しているようです。筑波大学では厚生労働省からまだ高度先進医療の承認を得られていないので、無料ときいています。厚生労働省のいわゆる治験の許可を得るのは、時間とお金がかかり、粒子線治療の普及をはばむ一因ともなっていて、なんらかの、行政改革が必要です。これは粒子線治療にかぎらず、他の放射線治療あるいは薬剤の承認でもにた現象なのではないかとおもいます。
一般に治療費は固定ですが静岡がんセンターは照射回数によってかわります。

ただし、お金さえはらえば、上記の治療がうけられるという保証はなく、いまとのころ、治療センター側が患者を選ぶ場合が多く、望めばだれでも粒子線治療が受けられる日がくるまでには、いましばらく時間が必要と思います。このへんの事情は一般にはしられていません。