たとえ幾多現われ、消えていっても変わらないことがある。
作りこみができているのに廃れていく、
感情移入ができるのに消えていく、
多くの出来事の『待ち』に慣れてしまう。
大きく分けて3つある。
その場所の原因・現状・結果を示す『環境』、
その場所で生まれ育った例を示す『NPC』、
その場所で起こり得ることを示す『イベント』。
これは想像上の『普通』の創造でもある。
MMOとは世界の共有でもあるので、
それぞれが望んだ世界を一つ一つ残すことは不可能だ。
だから、史実のように結果だけ決めて、
物事が起きた結果の世界を歩く。
もし仮想世界が流動的に分岐し、
一つの物語として残すことが出来れば、
それは合作の山となる。
否定したければ、留まらなければ済む話になる。
そうして多くの世界を用意できれば、
世界という名のコミュニティが出来上がる。
一人しかいない世界もできそうだが、
それを否定するのは野暮というもの。