お片付けもほどほどに。 | ごめんそれほど好きじゃない

ごめんそれほど好きじゃない

好きだけどそれほど熱中してるわけじゃないんです。

あんまり関わりたくない女性から名刺をもらった。

お片付けアドバイザーみたいな人。

SNSやってるので覗いてみたが、なんか貧乏臭い。

 

自分に余裕がある人がやるならいいが、あまり

経済的にも心身にも余裕がない人に家の中に

踏み込まれるのって怖くないのかな?

頼んでる人、人を疑うことをしないんだろうな。

 

片付けをスピに結び付けたり、明らかに怪しい

団体の人と繋がっていたり、私なら逃げるが…。

 

とにかく断捨離!

子供の学校の教材も捨てまくり!

挙句の果てにはそれが精神論に繋がる。

心の整理整頓が出来るそうだ。

あーそうですか…。

 

部屋にスペースが無くて整理するとか、

終活の一環とか、色々理由はあると思うけど、

自分の母親のきっつい断捨離を見ている私には

あんまりやり過ぎない方が良くない?と思える。

 

父が死んだ後のえげつない断捨離、ついでに

私の子供の頃の写真まで切り刻んで捨ててるし。

本人曰く、必要最小限残ればいい、とのこと。

その基準、ほんまに正解ですかい?

 

この人、引っ越し業者に父のネクタイ50本が

入ったまんまの桐たんすをあげちゃった過去が

ある。いくら自営業で作業着が殆どだからって

…ねえ。生前の父が唖然としてたっけ。

 

奈良県立民俗博物館に所蔵されている収蔵品の

管理が大変だからと、取捨選択して大多数を廃棄する

事になって騒がれたが、規模は違えど母と同じ。

年月を経るだけで価値が出るもの、後世に伝える

必要があるもの、それを安易に選別出来る訳が

ない。古民家に残る何気ない落書きが、

魯山人の書いたものであったりするかもしれない。

 

自分が片付けるの下手だからの言い訳でもあるが、

断捨離が過ぎるのも残された人にとっては

精神的にキツいものになりはしないか。

確かに整理されていると楽ではあるんだが、

雑多な引き出しを開けたら面白いメモを見つけて

クスリと笑ってホッコリする、みたいなものも

必要なんじゃないかなと。

 

少なくとも私は母の所業を見てゾッとした。

 

生きてる限りモノは増えるし、完璧なゴミじゃ

無ければそんなにムキになって捨てる必要もない。

 

子供らの学生時代の教科書やら参考書やら

赤本やらが膨大な量になり、今も2階にある。

捨てようと決意するたびに、何かしら取りに来る。

通った塾に赤本を寄付するとか、TOEIC受け直す

とか、教え子に参考書をあげるとか、予想問題の

プリントまで探して持ってった、なんてことも。

解答が書いてあるものが要るとかで。

資格試験の為に一部学び直しってのもあったな。

 

なのでなかなか捨てられない。

あのアドバイザーのオバサン、後々こういう事

もあるって分かっててバンバン子供のモノを

捨ててるのかな。愚かな。

 

あと、終わった通帳も捨てない方がいい。

後々揉め事が起こった時に役に立つ…そうだ。

知人のT大卒の金持ち経営者(笑)が言ってた。

欲深い身内との裁判沙汰になった時、これが

残っていて助かったんだそうで。

大変だな金持ち。

 

ゴミを溜めるのも精神病の一つだが、断捨離

し過ぎるのも一種の依存症。病気。

余計なものかもなーと思っても、そういうモノが

ほどほどに残ってる方が人間的で好きだな。

 

概ね、片付けられない女の言い訳かもしれない。

むはは。