※こちらは、正規の番外編の別ルートです。つまり、脱線編。何でもありのルートですので、ご了承ください。
「海だ―!!!」
いい年した大人たちが、子どものようにはしゃいで砂浜を駆ける。
それぞれ持参した水着に着替え、海へとダイブする。
「きゃーーー!」
真っ先に飛び込んだ虎姫が、楽しげに叫ぶ。
浜辺では傘、ジャケットを羽織って紫外線対策ばっちりだった彼女。
楽しい雰囲気のもとでは、紫外線は二の次になるらしい。
爽やかなエメラルドグリーンとシルバーのビキニ。
ガロンをして「お、乳でけーな」といわしめた豊満なバストに、男たちの視線が集まる。
これは男の性(さが)でしょうな。
「見るな!助平ども!」
ワグナーが必死に守ろうとするが、ガロンに力で叶うはずがなく。
あえなく敗れたワグナー、海辺お決まりのサンドアートに…。
首だけ出して埋められ、額に「肉」と書かれ。
虎姫よりボリューミィな乳をつけられ。
下半身も突起をつけられ、そこに穿いていた赤いブーメランパンツをひっかけられ。
極めつけは「むっつり」と旗を立てられる。
「若……おいたわしや……。」
この日ばかりはジョウジも苦笑するだけであった。
たまには、こういう年相応のバカをやっても良いだろう。そう考えていた。
普段だったら、即刻手打ちものであるが(笑)。
「助けてくれ~~!」
哀れワグナー、惚れた女の前で一番晒したくない姿を晒してしまった。
助けようとする虎姫を、ナイトがそっと制止する。
「そっとしておいてあげなさい。」
こちらは、上半身は鍛えられた裸体を惜しげもなく晒し、下半身はユクモの袴をたくしあげている。
彼は古式泳法を体得しているので、着衣のままでも難なく泳げる。
そのため、あまり海水パンツ1丁にはならないそうだ。
とはいえ、後ほど、とわに「ぜひ」とせがまれ、脱ぐことになるのだが。
ガロンとジョウジが、スイカを使った鍛練を始めた。
とある地方では、「スイカ割り」とも言うらしい。
目をつぶり、全身の感覚を研ぎ澄まし、スイカに攻撃を当てるというもの。
割れたスイカは皆のおやつになるので、食料も無駄にならない。
ジョウジはフンドシ1丁。さすがに渋いチョイスで、日に焼け、引きしまったお尻に良く似合う。お嬢が尻好きなのは、多分に彼の影響があると思われる。
本人は、とわが熱い視線を送っているのに気付いているのか、いないのか。
ガロンはと言うと、まぁ、アレだ。
葉っぱ1枚。
変態装備ってやつだ。
ポロリの心配があるのではないかと思うのだが、どうやら本人、素っ裸でも構わぬ性分らしい。
ゴリだからな。
葉っぱが、ひとひらのモラルといったところか。
さて。遠く、ヤシの木のてっぺんに、仮面の男の姿がある。
こちらもナルガ装備を脱いではおらず、水中ではどのような格好になるのか、今はまだわからない。
そして、その視線の先には、我らがお嬢。
誰が用意したのか、なんと紺色の「スクール水着」を窮屈そうに着ている。
「胸が…少々きついのですが…」
はちきれんばかりの乳、尻、太もも。食い込みが目に眩しい。
不器用に縫いつけられたゼッケンには、お世辞にも達筆とは言えぬ文字で「とわ」と書かれている。
これは……いったい誰の趣味なのだろうか。
「お、お嬢様ーーー!!!なんという格好を!!!食いこ…!!」
ジョウジの素っ頓狂な叫びがあがる。真っ赤になってまあ…。
血圧が一気にあがらないといいが。
彼のこんな様子を見られるのも、無礼講ならではの醍醐味だ。
「わっははははは!何だお前それ!小学生か!マニアサービスかーーー?」
ガロンが遠慮なく指をさして笑う。
彼はそういう趣味は無いらしく、とわにスク水を着せた犯人ではなさそうだ。
ナイトと虎姫がとわを微笑ましそうに眺める。
「とわちゃんもコスプレしたいお年頃なのね…。」
「まあ、高校生の歳ですから、ぎりぎりいけるかもしれませんが。
水着そのものより、お嬢の困った顔が可愛いですな。」
兄ワグナーは未だ砂の中でもがき中。
――彼女自身が選んだ水着は、Aルートに登場するのでお楽しみに。
旦那さん達が、かくも阿呆な状態である時、オトモアイルー達は、小舟で沖へ漕ぎ出し、投網を試みていた。
「旦那しゃん、喜んでくれるといいニャ!」
主人達の数百倍、できた奴らだ。
「とぉーーーー!!!」
ドガシュッ!
妙な音がして、真っ赤な果実が砕け散る。
ジョウジの渾身の一撃を受けたスイカは、真っ二つどころか、木端微塵になった。
「やだ、爺やさん!手加減して~!」
虎姫が食べられるところをかき集める。
「シャーベットみたいにしましょうか。」
クーラーボックスにしまい、しばし休憩。




