「お前さんがたは、水練の心得はあるのか?」
色々と相談に乗ってもらうため訪れた、モガの村の村長。
彼の問いに、ありますと手を挙げられたのは、虎姫だけであった。
ワグナーは正直に答えた。
「わたしは、雪国出身で、水中には何回かしか潜ったことがありません。
とても泳ぎながらモンスターと戦うレベルでは…。」
「そうかそうか。よし。」
一行は、モガの村長から、奇面族の子ども、チャチャとカヤンバを紹介された。
先に、ナバルデウスを退けたハンター達について行った、実力の持ち主らしい。
彼らに同行してもらい、海底の様子を見がてら、まずは泳ぎ、潜りの訓練をすることになった。
「わかったっチャ!
仕方ないから、オレチャマのコブンにしてやるっチャ!」
なかなか生意気な口を聞くが、憎めない。ワグナーは苦笑する。
「ワガハイのお面で、水中でもいつでも酸素補給してやるンバ!」
酸素無限のスキルを発動させれば宜しいではないか。
風駕のつぶやきに、カヤンバは文句を言う。
「ンバ!オマエ、何もわかってないンバ!
ワガハイが送るのは、ただの酸素じゃないンバ!
ワガハイのフローラルな吐息ンバ!一緒にされたら困るンバ!バ!バ!」
それから一週間、一行は、みっちりと村長とその息子、チャチャにカヤンバから、水練を受けることになる。
特訓の成果もあり、どうにか水中でも無理なく動ける様になった頃…。
「大変だ村長!」
遠洋に出ていた漁師達が帰って来るなり村長の元にやって来た。
「アイツが…ナバルデウスが戻って来やがった!」
「なんだって!本当か?」
村長の問いに、
「ああ、間違いない!」
「俺達は確かに見たぜ!」
口々に言う漁師達。
「なんて事だ…まさかナバルデウスが戻って来るとは…。
この海域で暴れられでもしたら、村はひとたまりもない!」
村長は眉間に皺を寄せる。
「ワグナー!」
「虎姫!」
2人は顔を見合わせ頷き、村長に訴えた。
「村長、わたし達に行かせて下さい!」
つづく
とわ&GG共著