「今度見つけたら、跳ねっ返りのお嬢には、お尻ペンペンしなきゃだな。」
ベッドに丁寧にとわを降ろすと、布団をかけ、部屋の明かりを消す。
「俺の知らない所で何かあっても、守ってやれませんよ、お嬢。」
足音が部屋を出て行き、扉が閉まる。
が、すぐにまた開き、内側の鍵を掛けてから再び扉が閉まる。
…意外にマメなのね…。
とわはベッドの中でくすりと笑った。
朝は、合流した後一緒にご飯を食べ、探し人の情報集め。
昼は買い出しやら、戦闘なしの採取ツアーやら、身の危険の少ないものをこなす。
夕暮れになったら、夕飯をまた一緒に食べ、風呂に入りに行く。
2人、空でも眺めながら散歩して過ごし、夜の戸張が降りてきたら、とわを自室まで送り届けて解散。
大抵、2人の1日はこんな感じであった。
「お嬢、俺、明日は昼から野郎共と狩りに行ってきます。」
ある夜、とわの作ったシチューを食べながら、ナイトが言った。
「あら…わかったわ、大人しくしてる。」
ナイトはじっととわを見つめる。
目を逸らしたとわに、
「…お嬢の考えていることなど、お見通しだ。」
少し、低い声。
とわが彼を見ると、いつになく険しい表情をしていた。
「自分の身が自分で守れるようになったら、好き勝手しろ…。」
言い返せない自分が情けない。とわはキュッとくちびるを噛んだ。
我慢したが、ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
ナイトは席を立ち、とわの頭をすっと撫でた。
「すまない、強く言い過ぎた…。泣かせるつもりはなかった。」
とわは、彼の中の苛立ちを感じとっていた。
自分へ向けられたものなのか、彼自身へのものなのか。
凶暴な何かに手を焼いているような、そんな印象。
とわはナイトを見上げる。
「わかった。本当に、どこにも行かない。約束するわ。」
いい子だ。彼は呟いた。
翌日の昼まで、いつも通り過ごし、昼過ぎ、ナイトは数人の仲間と狩りに出掛けて行った。
つづく
とわ&GG共著