採掘も順調に進み、一旦キャンプに戻って来た一行。
ワグナーはポーチを重たそうに叩く。
「かなり鉱石類が取れたな…。」
ピュアクリスタルの売価は7320z、
コスモライト鉱石4320z、
ノヴァクリスタル2440z、
メランジェ鉱石1920zなど。
「おぉ!コイツを売れば腹一杯メシが喰えるぜ!!」
ガロンは満面の笑みで無邪気に喜んだ。
「また稼ぎを食らい尽くす気か…。
ここに埋めて帰るぞ、コノヤロウ…。」
ボソッともらすワグナー。だいぶ口が悪くなった感の若様。
トワもまた、パンパンになったポーチの中身を厳選しながら。
「それで、この後はどうするのワグナー?」
ワグナーはトワと虎姫、2人を交互に見、訊ねる。
「なぁ…天空山では、薬品の原料になる植物が採れるって聞いたけど。」
「霞ヶ草の事?」
ワグナーは微笑んだ。
「うん、出来れば採取していきたいんだけど…良いかな?
困っている人達を助けるのもハンターの務め…そう爺やから教えられたからね。」
虎姫は感心した。
「へぇ、さすがお師匠さん…格が違うわね。」
トワは立ち上がる。
「わかったわ、それじゃ霞ヶ草も採取していきましょう。」
「ありがとう…。」
各々、キャンプを出て、霞ヶ草の採取に向かう。
「シナト村の大僧正にも少し分けてあげようか…。 」
ワグナーは突進してくるリノプロスを華麗にかわしながら、霞ヶ草をポーチに詰め込む。
入り切らなくてゴソゴソもがいている、その後ろ姿を、虎姫はこっそり見ていた。
約束した時間になり、キャンプに帰還する。
ギルドから迎えが来るまで、それぞれ何を採取したか等、他愛もない話で盛り上がった。
トワが口を開く。
「あ、私ね、これクリアしたら、ギルクエに誘われてるから、しばらくバルバレ離れるね。」
虎姫びっくり。
「え?!」
「うん、シーナから伝書が届いてさ。」
見ると、トワの肩に可愛らしいフクロウがとまっている。
「そう…。うん、じゃあまた誘ってね!」
虎姫は頷いた。
「じゃあ、わたし達としばらくパーティー組もうよ。」
虎姫、笑顔になる。
ワグナーからの嬉しいお誘い、断る理由など、何一つ見つからない。
「悪ぃ、俺も食いもん漁ってくる。」
ガロンも勝手に脱落。
パーティーは、ワグナーと虎姫になる。
2人は恥ずかしげに顔を見合わせた。
つづく
とわ&GG共著